・本を含めてとにかく大量の収納スペースを確保することです.正方形の角部屋という,もともとある特徴を活かして,2方向から最大限に光を採り込み,キッチン,ダイニング,リビングを繋げて空間を見通せるような,ゆったりとしたスペースを作り, 水廻り, 寝室を間仕切りを兼ねた本棚て取り囲むようにし大量の収納を確保しています.本棚は床から天井までびっしりと設置するのではなく,本棚と床に隙間を設けて,本棚が浮いているような錯覚により狭い廊下が広く見えるようにしました通常本や物を大量に収納すると暗くて圧迫感があるが,本棚の所々に開口(窓)を空け, それと同時に主寝室,トイレ,ランドリーにも同様に本棚と同じモジュールを使った開口(窓)を空ける事で,個々の部屋に明るさをもたらし,圧迫感を減らして開放感のある空間になるように工夫をしました.また開口(窓) を通して個々の部屋がひと繋がりになり,一体感が生まれ,あたかも家の中に小さな5つ家があるような感じを作っています.一つの空間の中に人の気配を感じられたり,プライバシーを確保できたり,住まいの中に様々な距離感を作っています.「色」もポイントの一つです.寝室, 水廻りにカラフルな色のドア, また一分家具にカラフルな色をつかうことで空間にアクセントをつけました. 玄関も,土間を広げることによって玄関を大きく取り,物を収納できる場所を設け, また壁一面ミラー仕上げにしました.玄関横に鏡,棚の一部に窓をもうけることで生じた,奥行きがあるような錯覚により,狭い/暗いと思いがちなマンションの玄関が全体に広がっていくように感じられるようにしました.